電機業界の上期売上が過去最高に

独電気電子工業会(ZVEI)が9日発表した独業界の上半期(1~6月)の売上高は前年同期比3.6%増の962億ユーロとなり、過去最高を更新した。ユーロ圏(ドイツを除く)が5.1%増の187億ユーロと全体をけん引。国内(3.4%増の456億ユーロ)とユーロ圏外(3.0%増の319億ユーロ)も堅調だった。

生産高は物価調整後の実質で3.3%増加した。

新規受注高は1.0%増と小幅な伸びにとどまった。英国の欧州連合(EU)離脱の先行き懸念や通商摩擦が足かせとなったもようだ。国内受注が4.0%減と大きく落ち込んだ。ユーロ圏は2.2%増、ユーロ圏外は7.1%増だった。

6月の新規受注高は前年同月を1.0%下回った。ユーロ圏は5.2%増加したものの、国内が2.2%、ユーロ圏外が3.0%減少し、足を強く引っ張った。

6月の実質生産高は前年同月比4.2%増と好調だった。

同月の売上高は173億ユーロで、1.7%増加した。国内は0.9%減の81億ユーロと振るわなかったものの、ユーロ圏(6.0%増の33億ユーロ)とユーロ圏外(2.8%増の59億ユーロ)は前年同月を上回った。

7月の業界景況感は悪化した。今後の見通しに悲観的な企業が増えたことが反映された格好だ。

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