8月はエネルギー価格が6.9%上昇、前月比では衣料品が+3.9%に

ドイツ連邦統計局は13日、8月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が2.0%、前月比が0.1%で速報値と変わりがなかった。エネルギーは前年同月比6.9%増と大きく上昇。エネルギーを除いたインフレ率は1.5%だった。

エネルギーでは暖房用灯油が29.7%増と大きく上昇した。自動車燃料も軽油が15.5%増、ハイオクガソリンが11.6%増と伸び率が大きい。電力は1.0%増、ガスは1.5%減だった。

食料品は2.5%増となり、これまでに引き続きインフレ率を上回る伸びを記録した。果物が4.7%、乳製品・卵が4.0%、野菜が3.5%、食用油脂が3.0%の幅で上昇。食料品とエネルギーを除いたインフレ率は1.3%だった。

エネルギー、食料品以外の物品では、ビール(5.1%増)、新聞・雑誌(4.5%増)、たばこ(3.2%増)で大きく上昇。娯楽家電は4.8%下落した。

サービスは1.4%の上昇にとどまった。上昇率が大きかったのはスポーツ・保養サービスと自動車整備・修理で、それぞれ2.9%、2.8%に上った。航空券は6.2%低下した。

前月比では衣料品が3.9%増と大きく上昇した。秋・冬物コレクションへの切り替えが反映された格好。エネルギーは0.7%増で、暖房用灯油は2.8%、自動車燃料は1.2%高くなった。

多くの州で夏休みが終了したことからパック旅行は3.5%下落した。食料品は0.3%減で、野菜と食用油脂では下落幅がそれぞれ1.9%、1.3%に上った。

欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.9%、前月比が横ばいで、こちらも速報値と変わりがなかった。(下の表を参照)

上部へスクロール