自動車大手の独BMWは14日、自動車保険の保険料に先進運転支援システム(ADAS)の事故削減効果を反映させるアルゴリズム「ADASリスク・スコア」をスイス再保険と共同開発したと発表した。同アルゴリズムを通して元受保険会社が新しい自動車保険商品を開発できるようにする考え。ADAS搭載車の保険料を低く抑えることができるようになる。
自動車保険会社は車種や年式、利用者の年齢などをもとに事故のリスクを評価し、保険料を決定する。ADAS搭載車は非搭載車に比べ事故リスクが低いものの、リスク評価を系統的に行うことは難しく、ADASを反映した保険商品はこれまでほとんどなかった。
両社が開発したADASリスク・スコアを用いると、複数のADASの複雑な相互作用がもたらすプラス効果を適切に評価できるという。