独電機輸出、7月は過去最高に

独電気電子工業会(ZVEI)が20日発表したドイツの7月の電気製品輸出高は前年同月比8.6%増の170億ユーロとなり、同月の最高を更新した。欧州域外向けが11.2%増の65億ユーロと特に好調で、全体をけん引。欧州向けも7.0%増えて105億ユーロとなった。

欧州域外ではアジア向けの伸び率が特に大きく、香港は25.8%増の1億7,500万ユーロ、インドは24.7%増の2億1,800万ユーロ、マレーシアは21.9%増の1億6,500万ユーロを記録。最大市場の中国は15.5%増えて18億ユーロへと達した。仕向け先2位の米国は8.1%増の15億ユーロで、台湾は7.4%増の2億1,700万ユーロ、日本は7.2%増の2億7,300万ユーロだった。メキシコは14.9%減の1億8,600万ユーロと大きく落ち込み、韓国も5.5%減の2億2,900万ユーロと振るわなかった。

欧州では中東欧向けが好調で、ハンガリーは19.8%増の5億4,300万ユーロ、ポーランドは17.9%増の8億200万ユーロ、チェコは15.7%増の8億900万ユーロへと拡大した。イタリアも10.9%増の8億800万ユーロと2ケタ台の伸びを記録している。フランスは6.9%増の11億ユーロ。欧州連合(EU)離脱問題に揺れる英国は2.1%増の8億5,600万ユーロと小幅な伸びにとどまった。通貨リラ安に苦しむトルコは15.9%減の2億2,500万ユーロと大幅に落ち込んだ。ロシアも6.9%減の3億700万ユーロと振るわない。

1~7月の輸出高は1,191億ユーロで、前年同期を4.9%上回った。欧州向けは5.0%増の762億ユーロ、欧州域外向けは4.7%増の429億ユーロだった。

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