自動車部品系複合企業のボッシュ(シュツットガルト)は16日、独ハイテク企業ads-tecと協業すると発表した。デジタル技術を活用した分散型蓄電・エネルギー管理システム事業を強化する狙いで、ads-tecの完全子会社ads-tecエナジーに39%出資する。出資額は非公開。取引の成立には当局の承認が必要となる。
ボッシュの暖房機器子会社であるボッシュ・テルモテヒニクのウヴェ・グロック社長は、「ads-tecエナジーと手を組むことで建造物・団地の包括的な分散型エネルギー管理システムを提供できるようなる」と言明。再生可能エネルギーの拡充に貢献できると社会的な意義を強調した。ads-tecのトーマス・シュパイデル社長は「分散型のデジタル電力システムはニッチな存在から日常的な存在へと発展していく」との見通しを示した。