ドイツ連邦陸運局(KBA)は19日、自動車大手オペルにリコール(無料の回収・修理)を命じたと発表した。調査の結果、オペル製ディーゼル車の一部で違法性が確認されたことから、同社が実施中の任意リコールを命令へと切り替えた。窒素酸化物(NOx)を浄化するための装置に違法なソフトウエアが搭載されていると批判している。
リコールの対象は2013~16年式の「インシグニア」「カスカーダ」「ザフィーラ」で、計9万6,000台。そのうち3万2,000台を独国内の車両、残り6万4,000台を同国以外の欧州が占める。
ドイツではすでに任意リコールで2万3,000台のソフト入れ替えが完了しており、残り9,200台の修理を今後、行うことになる。他の欧州諸国でも一部車両でソフトを交換済みという。
オペルはソフトの違法性を否認している。