半導体大手の独インフィニオン(ミュンヘン)は25日、分散型台帳技術ブロックチェーンの自動車分野への投入に向けて独スタートアップ企業のXAIMと協業の基本合意を締結したと発表した。自動車のIoT化を実現するためには高いサイバーセキュリティを確保する必要があるため、データの偽造を防ぐブロックチェーンを車利用の様々な分野に投入できないかを検証し、市場投入を目指す。
同社はブロックチェーンの利用分野の例として自動決済、カーシェアでのキーレスエントリー、オンデマンドサービス、自動運転機能などを挙げた。車両自体と車両の特定のデータへのアクセスで不正を防ぐことが狙いだ。
実用化に成功すれば、例えばプラットホームやバックオフィスなしにカーシェアサービスを提供することも可能になるという。