グリューネンタール―同業から医薬品のライセンス取得―

独製薬大手グリューネンタール(アーヘン)は30日、英同業アストラゼネカから医薬品の販売ライセンスを取得することで合意したと発表した。売上高の拡大目標を達成するための措置。独禁当局の審査を経て取得手続きが12月に完了すると見込んでいる。

アストラゼネカから胃酸抑制薬「ネキシウム」を欧州33カ国で販売する権利と、鎮痛剤「ヴィモヴォ」の世界販売権を譲り受ける。取引金額は8億1,100万ユーロ。ネキシウムの同33カ国での売上高は昨年2億2,000万ユーロ、ヴィモヴォの世界売上高は同7,000万ユーロだった。

グリューネンタールは昨年、売上高を2016年の約14億ユーロから2022年までに20億ユーロへと拡大していく方針を明らかにした。事業の拡大に向けて新製品投入のほか、買収を活用する考えだ。アストラゼネカからはすでに、片頭痛薬「ゾーミッグ」の世界販売権(日本を除く)と痛風治療薬「ズラムピック」の欧州・ラテンアメリカ販売権を取得している。

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