シェフラー―英事業再編、2工場など閉鎖へ―

ベアリング大手の独シェフラー(ヘアツォーゲンアウラハ)は6日、英国事業の再編計画を発表した。競争力を長期的に確保する目的で2016年に開始したプログラム「アジェンダ4プラス・ワン」に基づく措置で、2工場を含む3拠点を閉鎖する。欧州事業の統括責任者は、英国が欧州連合(EU)からどのような形で離脱するかが定まらないことが今回の決定を加速させたことを明らかにした。

シェフラーの英生産拠点は現在、プリマス、ラネリー、シェフィールドの3カ所にある。同社はこのうち規模の小さいプリマスとラネリーを中期的に閉鎖。両工場の生産事業をドイツ、中国、韓国、米国に移管する。ヘリフォードとサットン・コールドフィールドにある物流センターについてもヘリフォードへと集約する。

同社は英国で生産する製品の85%を、大陸欧州を中心とする国外に輸出していることから、同国が通商条約を締結せずにEUから「無秩序離脱」するリスクを踏まえて、英国事業の見直し決定を前倒しした。

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