電気通信大手のドイツテレコムは5日、本社所在地ボン、およびダルムシュタットで電動車用充電ステーションの運営を開始した。自社保有の通信インフラを活用するのがポイントで、長期的にはドイツ全土へと充電網を拡大していく。
ドイツテレコムは固定通信の最末端の回線を束ねる収容施設を全国およそ38万カ所に展開している。道端にある同施設を充電ステーション化すれば比較的簡単に充電網を構築できることから、同社は1万2,000カ所に充電ステーション機能を持たせる意向だ。
ステーションは普通充電と急速充電の2タイプを用意する。普通充電ステーションは出力が11キロワット(kW)で、1時間の充電で50~75キロの走行が可能。最大150kWの急速充電ステーションを利用すると、10分の充電で約100キロを走行できる。