小売売上が13年6月以来の下落幅に、9月は実質-2.6%

ドイツ連邦統計局が10月31日発表した9月の小売売上指数(自動車販売店を除く、暫定値)は物価調整後の実質で前年同月を2.6%下回り、2013年6月以来の大幅下落となった。比較対象の17年9月は小売売上の水準が極めて高かったほか、営業日数も1日多かったことから、今年9月は大きな反動が出た格好だ。残暑がきつく買い物客が少なかったことも響いた。

減少幅は食料品店で3.0%、非食料品店で2.5%に上った。特に繊維・衣料品・靴・革製品販売店(9.6%減)で売り上げが大きく落ち込んだ。

一方、1-9月期の小売売上は前年同期比で実質1.0%増加した。食料品店が1.3%、非食料品店が0.6%の幅で拡大。全体をけん引する通販は4.8%の伸びを記録した。

1-9月の名目ベースの小売売上は前年同期を2.6%上回った。独小売業中央連盟(HDE)は18年通期の業界売上成長率が名目2%に上ると予想している。

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