輸出高4カ月ぶりに縮小、9月は1.2%減に

ドイツ連邦統計局が8日発表した9月の輸出高(暫定値)は前年同月比1.2%減の1,091億ユーロとなり、4カ月ぶりに落ち込んだ。欧州連合(EU)域外向けとEUのユーロ非加盟国向けがそれぞれ2.2%、2.0%減少して全体を押し下げた。ユーロ圏向けは0.6%増とやや拡大した。

輸入高(暫定値)は907億ユーロで、5.3%増加した。ユーロ加盟国からが9.3%増加。EU域外からも4.7%伸びた。ユーロ非加盟国からは0.3%落ち込んだ。

貿易収支の黒字幅は184億ユーロで、前年同月を24.0%下回った。経常黒字も21.6%減の211億ユーロと大きく落ち込んだ。

1~9月の輸出高は9,880億ユーロで、前年同期を3.5%上回った。ユーロ圏向けが5.4%増加。EUのユーロ非加盟国向けは3.1%増、EU域外向けは2.1%増だった。

1~9月の輸入高は8,136億ユーロで、6.0%増加した。輸入先地域別の伸び率はユーロ加盟国が7.8%、EUのユーロ非加盟国が5.3%、EU域外が4.8%。

1~9月の貿易黒字は1,744億ユーロで、前年同期から6.5%減少。経常黒字は0.1%増の1,870億ユーロへと拡大した。サービス収支と第二次所得収支(居住者と非居住者との間の対価を伴わない資産の提供に係る収支)の赤字幅減少と、第一次所得収支(対外金融債権・債務から生じる利子・配当金などの収支状況を示す収支)の黒字幅拡大で水準が押し上げられた。

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