マーレ―EV用電動コンプレッサーの生産開始―

独自動車部品大手のマーレ(シュツットガルト)はこのほど、ハンガリー北部のバラシュシャジャルマト工場で電動コンプレッサーの生産を開始した。電気自動車(EV)の普及拡大による需要を見込んだもの。同工場はマーレ初の電動コンプレッサー生産拠点となる。すでに複数の国際自動車メーカーと生産契約を結んでおり、来年にも量産を開始する予定だ。

マーレは内燃エンジン車用製品の最適化を図るとともに、EV用ソリューションの開発にも力を入れている。電動コンプレッサーの投入によりEV用空調システムの統合的なプロバイダーとしての地位を強化する戦略で、将来的に他の地域にも同製品の生産拠点を構える考えだ。

マーレは2015年、非主力製品だったコンプレッサーを成長事業として本格化するため、米自動車部品大手デルファイ・オートモティブの冷熱製品事業を買収。デルファイのコンプレッサー生産拠点だったバラシュシャジャルマト工場を取得した。

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