東京ガスは9日、独エネルギー大手RWEのトレーディング子会社RWEサプライ・アンド・トレーディングと相互協力に関する協定を締結したと発表した。原料調達分野を中心に連携を図る。
RWEサプライ・アンド・トレーディングは欧州、アジア、中東でLNGトレーディングに積極的に取り組むとともに、電力、石油、天候デリバティブや再生可能エネルギーを含む幅広いコモディティ取引に携わっている。
両社は今回の協定を通じた具体的な取り組みの第一歩として、東京ガスが米国から調達するLNGについて、輸送効率向上を通じたコスト削減を目指す枠組み実現を目指すことで合意した。今後は法的拘束力を伴う契約の締結に向けて協議していく。
東京ガスの執行役員である比護隆原料部長は「大西洋市場だけでなく、アジア市場も含めた幅広いLNGポートフォリオをもつRWEとの連携により、アジア、北米、欧州の価格指標を跨ぐ柔軟なLNG取引を行い、原料価格の低減と安定化を目指します」と今回の協業の狙いを語った。
RWEは東京ガスとの協業を通して、LNG市場の拡大に伴う事業チャンスを引き出していく。