電機業界受注2カ月連続減少、9月は-4%に

独電気電子工業会(ZVEI)が8日発表した独電機業界の9月の新規受注高は前年同月比4.1%減となり、2カ月連続で落ち込んだ。とユーロ圏外からの受注が8.8%縮小し全体を強く押し下げた。国内は1.6%減、ユーロ圏(ドイツを除く)は0.6%減だった。

1~9月の新規受注高も前年同期比横ばいと振るわなかった。ユーロ圏外とユーロ圏がそれぞれ4.0%、2.0%増加したものの、国内が4.0%減少して足を強く引っ張った。

9月の業界生産高は物価調整後の実質で前年同月を2.4%下回った。1~9月の累計は前年同期比2.7%増だった。

9月の業界売上高は165億ユーロで、前年同月を3.5%下回った。

国内が7.0%減の77億ユーロと大きく後退。ユーロ圏外も2.4%減の55億ユーロへと落ち込んだ。ユーロ圏は33億ユーロで、3.1%増加した。

1~9月の売上高は1,451億ユーロで、前年同期を2.9%上回った。内訳は国内が2.4%増の687億ユーロ、ユーロ圏が5.1%増の282億ユーロ、ユーロ圏外が2.4%増の482億ユーロだった。

10月の業界景況感は大幅に悪化した。今後の見通しを悲観する企業が楽観する企業を3年11か月ぶりに上回ったことが最大のマイナス要因。現状判断もわずかながら悪化した。

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