ドイツ連邦統計局が11月30日発表した10月の輸入物価指数は前年同月比で4.8%増加し、上げ幅は前月(同4.4%)を0.4ポイント上回った。エネルギーが37.2%上昇したことが大きく、エネルギーを除いた輸入物価は1.1%増にとどまった。
エネルギーでは電力の上げ幅が特に大きく、98.8%に達した。原油(同42.8%)、天然ガス(36.8%)、石油製品(36.1%)も大幅に上昇。石炭は6.9%だった。
中間材は2.8%上昇した。リグニン・セルロース(+19.4%)で上げ幅が大きかった。鉄鉱石と粗鋼・鉄鋼・鉄合金はともに7.0%。非鉄金属鉱石は2.6%減。非鉄金属は0.4%増となったものの、粗銅は5.9%下落した。
投資財は0.1%上昇した。機械が1.0%増、自動車が0.9%増と投資財の平均を上回る伸びを記録。電子記録媒体は10.0%低下した。
消費財は0.4%上昇した。内訳は非耐久消費財が0.5%増、耐久消費財が0.2%減だった。
農産物は1.7%下落した。特に天然ゴム(12.8%減)、コーヒー生豆(9.1%減)で下げ幅が大きい。穀物は10.8%、仁果類・核果類は4.2%上昇した。
10月の輸入物価指数は前月比でも1.0%上昇した。エネルギーは6.1%増で、エネルギーを除いたベースでは上げ幅が0.2%にとどまった。エネルギーでは天然ガスが11.1%増と大きく上昇。電力は3.7%下落した。原油と石油製品はともに4.2%増、石炭は2.6%増だった。
10月の輸出物価指数は前年同月比で2.0%、前月比で0.2%それぞれ上昇した。