電機大手の独シーメンス(ミュンヘン)は3日、はしけ(バージ)に大容量の発電設備を搭載した移動式の発電所パワーバージを、シンガポールのエンジニア大手STエンジニアリングと共同受注したと発表した。バミューダに本社を置く独立系発電事業者トランスコンチネンタル・キャピタル・コーポレーションの子会社シーボード・コーポレーションがドミニカ共和国で進めるプロジェクト「Estrella del Mar III」向けに供給する。受注額は明らかにしていない。
シーボードは首都サントドミンゴの港湾内にパワーバージを設置し、2021年春から発電を開始する。シーメンスは発電能力145メガワット(MW)のガス・蒸気タービンと蓄電用の電池を提供。STはエンジニアリング、調達、パワーバージの建造、発電設備の取り付けを引き受ける。