製造業受注3カ月連続拡大、ユーロ圏がけん引し10月は0.3%増に

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が6日発表した製造業の10月の新規受注指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.3%増となり、3カ月連続で拡大した。投資財と中間財が好調だったユーロ圏(ドイツを除く)が7.3%伸びて全体をけん引。3.2%減となった国内の不振が相殺された。ユーロ圏外は0.3%増だった。

新規受注の伸び率が最も大きかった部門は中間財で0.8%に上った。ユーロ圏が5.2%増加したほか、ユーロ圏外も1.4%伸びた。国内は1.4%落ち込んだ。

投資財は0.4%増えた。ユーロ圏が9.9%拡大したことが大きい。ユーロ圏外も0.8%伸びている。国内は5.5%減少した。

消費財は1.7%減となり、3カ月ぶりに後退した。これまで好調だったユーロ圏外が反動で8.5%縮小。全体が強く押し下げられた。国内は2.8%増、ユーロ圏は横ばいだった。

製造業新規受注を特殊要因による統計上のブレが小さい2カ月単位の比較でみると、9~10月は前の期の7~8月を実質1.4%上回った。投資財が2.9%、消費財が1.4%増加。中間財は1.0%落ち込んだ。地域別ではユーロ圏が4.8%増加したことから、国外が2.2%拡大した。国内は0.1%増だった。

経済省は、欧州連合(EU)の新排ガステスト導入に伴う自動車業界の受注不振は10月も解消されなかったとしながらも、7月を底に回復へと向かっていると指摘した。

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