自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは7日、トランスミッション(TM)のマザー工場であるザールブリュッケン工場に今後4年で総額8億ユーロを投資すると発表した。ハイブリッド車(HV)の需要拡大を見据えた措置で、生産設備・システム、インフラ、サプライヤー網に資金を投じる。
同社は電動パワートレイン分野に今後5年で総額120億ユーロを投資する。そのうち30億ユーロ以上をHV用TMの新製品と生産ネットワークに投資する計画だ。HV用TMに対する顧客の需要が旺盛なためで、TM生産に占めるHV用TMの割合を現在の5%から50%へと引き上げていく。ヴォルフヘニング・シャイダー社長は「HVパワートレインは(エンジン車と電気自動車の)橋渡しの技術でなく、それを超えるものだ」と述べ、HVの需要は長期的に続くとの見方を示した。