フレゼニウス―業績見通し引き下げ―

ヘルスケア大手の独フレゼニウス(バート・ホンブルク)は6日、中期売上・利益予測を引き下げた。腎臓病部門フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC)と病院部門ヘリオスの業績が振るわないうえ、2019年に投資額を拡大することから、下方修正が避けられなくなった。経営陣は売上拡大とコスト削減に向けた計画を作成中だ。

フレゼニウスはこれまで、売上高を20年まで年7~10%、純利益を同8~12.6%拡大していく計画を提示していた。今回の発表では、19年の売上成長率を事業の買収・売却を除いた実質で1ケタ台の半ば、純利益を横ばいへと下方修正した。

FMCは主力市場の米国で腎臓病患者数が伸びず、業績が振るわない。ヘリオスは患者を入院させずに外来治療で済ませる傾向が本国ドイツで強まっていることから、売り上げが減少している。

フレゼニウスの17年の売上高は339億ユーロで、前年を15%上回った。純利益は19%増の18億6,000万ユーロだった。

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