総合医療大手フレゼニウスの人工透析子会社フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、バート・ホムブルク)は5日、腎臓病・透析センターを運営する中国企業4社を買収したと発表した。同国事業の強化戦略に基づく措置。同社が昨年4月以降に中国で買収した企業はこれで7社となる。
FMCは今回、現地企業Guangzhou KangNiDaiSi Medical Investment(出資比率70%)、Daqing Kangda Dialysis Center (同60%)、Henan Aishen Hospital Management(同55%)、Aishen Beijing Hospital Management(55%)の4社を傘下に収めた。買収金額は明らかにしていない。
中国では人口の10.8%に当たる1億2,000万人が慢性腎臓病(CKD)を患っている。そのうち100万人は末期腎不全(ESRD)患者であるにもかかわらず、人工透析を受けているのは約50万人にとどまる。FMCは透析製品とサービスの需要が大きいとみて同国事業を強化している。