機械業界が生産予測据え置き、来年は成長率2%に低下

ドイツ機械工業連盟(VDMA)は11日、独業界の2018年の実質生産高が前年比5%増の2,280億ユーロとなり過去最高を更新するとした従来予測を据え置いた。1~10月の生産高が前年同期比3.7%増にとどまったうえ、通商摩擦など業界を取り巻く環境も厳しいものの、1~10月の新規受注高が7%拡大したことから、18年予測の「実現は可能だ」としている。

19年の生産成長率については2%に低下するとの見通しを示した。世界経済の減速や通商摩擦に加え、欧州連合(EU)からの英国の「合意なき離脱」懸念の高まり、イタリアの財政問題などリスク要因を踏まえたもの。独機械業界は売り上げの約80%を輸出で確保していることから、国際情勢の影響を受けやすいと説明している。

業界就労者数(従業員数50人超の企業が対象)は年初からこれまでに3.4%増えて106万7,000人となった。人材不足は材料不足とともに生産のマイナス要因となっている。

上部へスクロール