米国生産の独ブランド車、中国輸出が37%減少

独自動車工業会(VDA)のクラウス・ブロイニヒ専務理事は14日、デトロイト国際モーターショー会場で講演し、米国製独ブランド車の対中国輸出台数が昨年は9万5,000台となり、前年の15万台から約37%減少したことを明らかにした。米国との通商摩擦を受けて中国が米国からの輸入車に課す関税率を大幅に引き上げたことが直撃した格好だ。現在は関係改善の方向にあり、同関税率が暫定的に引き下げられているものの、問題はなおくすぶっており、ブロイニヒ専務理事は「安心するにはまだ早い」と指摘。両国に紛争解決を促した。

独メーカーが昨年、米国で生産した乗用車は前年比横ばいの75万台だった。そのうち44%を同国内で販売。残り56%を輸出した。ドイツから米国への輸出台数は47万台だった。

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