MS&ADインシュアランス―独インシュアテックと提携―

MS&ADインシュアランス グループ ホールディングスは15日、傘下の三井住友海上火災保険株式会社(社長:原 典之)が独インシュアテックのエレメント・インシュアランスと業務提携合意したと発表した。エレメントが持つ最先端技術やノウハウを活用して顧客サービスの向上を図る。

エレメントは2017年の設立で、ベルリンに本社を置く。欧州全域でデジタル保険の販売ライセンスを保持している。ビッグデータ分析など最先端のデジタル技術や専門ノウハウを活用して、サイバー保険やフライト遅延保険など、個人や法人向けに独自性のある保険商品を開発。パートナー企業を通じて顧客に提供している。また、デジタル保険のプラットホーマーとして、損害保険会社やブローカーに加え、保険サービスの開発を目指す異業種企業にもサービスを提供している。

三井住友海上火災保険はエレメントが持つこうしたノウハウを活用して、(1)保険申込みから保険金支払いまでのすべてのプロセスをデジタル化した商品・サービスの提供(2)自社が保有するデータと顧客データをかけ合わせることで、顧客独自のリスクに合った商品や、これまで補償できなかったリスクに対応した商品の提供(3)保険金支払判断の迅速化と保険金支払の自動化(4)顧客から提出を求められた保険申込書や保険金請求書などの書類の簡素化・デジタル化――に取り組んでいく。

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