独電気電子工業会(ZVEI)は22日、独業界の生産成長率が今年は物価調整後の実質で1.0%となり、昨年の2.8%から低下する見通しを明らかにした。成長鈍化は2年連続。直近のピークである2017年は4.6%に上っていた。通商摩擦などのリスク要因が響く。
売上高については1.5%増の2,000億ユーロを見込む。伸び率は前年の2.6%、前々年(17年)の7.3%を下回ることになる。
昨年の輸出高は2,120億ユーロ(推定値)で、5年連続の最高記録更新となった。1~11月の輸出高は前年同期比5.4%増の1,954億ユーロ。主要国では中国とイタリア向けがそれぞれ前年同期比11.4%増、10.9%増と2ケタ台の伸びを記録した。ユーロ圏向けは6.5%増、米国向けは3.8%増だった。深刻なインフレに見舞われるトルコ向けは13.4%減と振るわず、欧州連合(EU)離脱を控える英国向けも1.5%落ち込んだ。