ゲリー・ヴェーバー―民事再生手続き申請―

婦人服の製造・販売を手がける独ゲリー・ヴェーバー・インターナショナル(ヴェストファーレン州ハレ)は25日、民事再生手続きの適用をビーレフェルト区裁判所に申請した。資金調達に向けた交渉が決裂したため。事業資金については2020年までめどがついており、自己管理型の経営再建を目指す。

同社はゲルハルト・ヴェーバー氏が1973年に設立した婦人用ズボン製造のハテックスを出発点とする企業。テニス選手シュテフィ・グラフのスポンサーとなり、知名度を大幅に引き上げた。1989年の新規株式公開(IPO)を機に社名を現在のものへと改めた。

自社店舗の急速な拡大を背景に数年前までは事業が順調に成長していたものの、近年はH&Mやプライマークなど製造小売業(PSA)やネット通販との競争が激化。顧客数が減少し業績が悪化していた。昨年10月には約230店舗の閉鎖と最大900人の人員削減を打ち出した。2018年10月通期の最終損益は1億4,810ユーロの赤字だった。