ドイツ連邦統計局が14日発表した1月の卸売物価指数は前年同月比1.1%増となり、上げ幅は前月の2.5%から縮小した。上昇率の縮小は3カ月連続。直近のピークである昨年10月は4.0%に達していた。穀物・葉たばこ・種子・飼料は18.9%増と大きく伸びたものの、これまで物価を最も強く押し上げてきた石炭・石油の上げ幅が前月の10.9%から0.5%へと縮小したことから、上昇率が強く押し下げられた。
穀物・葉たばこ・種子・飼料以外で上げ幅が大きかったのは果物・野菜・じゃがいもと化学製品で、それぞれ5.0%、4.4%に上った。
下げ幅ではスクラップ・リサイクル材料の9.8%が最大。このほか、ペット・家畜(5.6%減)、コーヒー・茶・カカオ・香辛料(2.6%減)、牛乳・乳製品・卵・食用油脂(2.3%減)、鉱石・金属(0.4%減)も前年同月を割り込んだ。
卸売物価は前月比では0.7%減となり、2カ月連続で低下した。石炭・石油が7.7%下落。スクラップ・リサイクル材料(1.9%減)、鉱石・金属(0.7%減)なども前月を下回った。穀物・葉たばこ・種子・飼料(1.6%増)、果物・野菜・じゃがいも(0.8%増)、化学製品(0.8%増)は上昇した。