三協立山は13日、独子会社STエクストルーデッド・プロダクツ・グループ(STEP-G)が独自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループから受注を獲得したと発表した。VWの次世代電気自動車(EV)向けシャシー「MEB」で使用されるバッテリーフレーム用部材を供給する。取引金額は非公開。
STEP-Gの独ボン工場内に新設する自動生産ラインで同部材を製造する。出荷の総重量は約10トンとなる見通し。STEP-Gは押出から加工、表面処理までを自社で行い、完成部材として供給する。
STEP-Gは1915年の設立。アルミ押出材の有力企業で、航空機、鉄道、自動車分野の製品を手がけている。ボン、ビターフエルト、フォークトの独3工場のほか、ベルギーと中国に生産拠点を持つ。
三協立山は2015年に同社を買収した。