保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)は20日、同社のデジタル投資ファンド「アリアンツX」の資金規模を従来の4億3,000万ユーロから10億ユーロへと引き上げると発表した。同ファンドと出資先企業の協業が成果を上げ、アリアンツ・グループのデジタル転換に寄与していることから、規模を2倍以上に拡大する。
アリアンツXはモビリティ、スマート医療、スマートホーム、老齢年金、データ管理・サイバーセキュリティの計5分野の企業を対象に投資を行っている。保険分野で潜在的に協業可能であるデジタル新興企業に投資。これまでに15件以上の出資を行った。出資先にはアジア、アフリカ、ラテンアメリカの低所得層向けにスマートフォンを通した保険商品を提供するBIMA、ファクタリングのプラットホームを運営するC2FO、配車アプリ大手ゴジェック、スマホ銀行N26が含まれる。