電機業界輸出5年連続で記録更新、12月は2年半ぶりに減少

独電気電子工業会(ZVEI)が20日発表した独電機業界の2018年の輸出高は前年比5.0%増の2,119億ユーロとなり、5年連続で過去最高を更新した。輸入高は4.4%増の1,911億ユーロで、貿易収支の黒字幅は前年の187億ユーロから208億ユーロへと拡大した。(グラフ1を参照)

最大の輸出先国は中国で、10.3%増の210億ユーロを記録。これに米国が178億ユーロ(4.3%増)で続いた(グラフ2を参照)。米国は13年から15年にかけて最大の輸出先だったが、16年からは中国がトップとなっている。

英国向けの輸出高は111億ユーロで、前年を1.6%下回った。減少はリーマンショックに端を発する世界金融・経済危機の只中にあった09年以来で9年ぶり。今年3月に予定する英国の欧州連合(EU)離脱と英ポンド安が響いた。

12月単月の輸出高は158億ユーロで、前年同月を0.3%割り込んだ。減少は16年7月以来で2年5カ月ぶり。世界経済の減速や先行き不透明感の強まりが響いた格好だ。

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