生産者物価の上げ幅、2月は2.6%で下げ止まり

ドイツ連邦統計局が20日発表した2月の生産者物価指数は前月比2.6%増となり、12月から2カ月続いた上昇率の縮小に歯止めがかかった。最大の押上げ要因はエネルギーで7.5%上昇しており、エネルギーを除いた物価は1.3%増だった。

エネルギーでは電力の上げ幅が最も大きく11.4%に達した。電力公社などの配電事業者向けが26.5%、特別契約顧客向けが8.3%高くなった。一般世帯向けは1.6%の上昇にとどまった。

天然ガスも10.1%増と2ケタ台の伸びを記録した。産業向けが13.3%、再販売事業者向けが12.6%、発電所向けが6.5%高くなった。

石油製品は3。5%の上昇。房用灯油が15.9%増、軽油が6.1%高くなったのに対し、液化石油ガスは10.4%減と大きく落ち込んだ。

中間財は1.1%上昇した。穀物粉が11.9%、新聞用紙が9.3%、飼料が8.4%の伸びを記録。鉛・亜鉛・スズは14.0%減、二次原料は7.6%減、電子集積回路は5.9%減と大きく落ち込んだ。

非耐久消費財は0.8%の上昇にとどまった。食料品が0.5%増と小幅な伸びだったことが反映された格好で、砂糖(18.2%減)、フルーツ・野菜ジュース(4.5%減)、牛乳(4.1%減)、コーヒー(3.4%減)は前年同月を割り込んだ。加工済みじゃがいもは15.8%、パン・ケーキ・焼き菓子は3.4%高くなった。

投資財と耐久消費財はともに1.6%増だった。

2月の生産者物価指数は前月比では0.1%減となり、2カ月ぶりに落ち込んだ。エネルギーが0.2%減となり、全体を強く押し下げた格好で、エネルギーを除いたベースでは0.1%上昇した。エネルギー以外では中間財が0.1%低下。投資財と耐久消費財、非耐久消費財0.1%増だった。

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