高級車大手の独BMW(ミュンヘン)は20日、2022年までの4年間でコストを120億ユーロ以上、削減する方針を明らかにした。車両の電動・IoT化やデジタル技術を活用した移動サービスなど自動車業界のあり方を根本的に変える動きを背景に開発費用が膨らみ、利益が圧迫されていることから、コスト削減を強化する。
具体的にはモデルの開発に当たり手間暇のかかるプロトタイプの作製を大幅に減らし、コンピューターシミュレーションで置き換えていく。これにより開発時間を3分の1短縮する意向だ。
また、21年からはエンジンの種類を最大50%削減。モデルバリエーションも減らしていく意向で、例えば「3シリーズ・グランツーリスモ」は次世代車両を開発しない。
人員削減は行わない。ただ、事務と一部の技術分野で新規採用を見合わせる。IT分野では採用を強化する。