ハパックロイド―19年の営業益は最大2倍に―

海運大手の独ハパックロイド(ハンブルク)は22日の決算発表で、2019年12月期の営業利益(EBIT)が18年12月期の4億4,300万ユーロから「5億~9億ユーロ」へと拡大するとの予測を明らかにした。増加幅は最大で100%を超える計算。海運業界の過剰輸送能力が解消されつつあることが背景にあり、ロルフ・ハッベン社長は世界のコンテナ輸送量が今年は4~5%増えるのに対し、輸送能力の増加幅は2.5%にとどまるとの見方を示した。

18年12月期のEBITは前期比で7.8%増加した。燃料コストが18%増の94億ユーロへと膨らんだうえ、1TEU(20フィートコンテナ換算)当たりの運賃も1.5%減の1,044ドルに下落するなどマイナス要因があったものの、輸送量が21.1%増の1,187万4,000TEUへと大きく拡大したことから、増益となった。

売上高は15.0%増の115億1,500万ユーロと2ケタ台の伸びを記録した。同業UASCとの合併が奏功した格好。売上高営業利益率(EBITベース)は前期の4.1%から3.8%へと下落した。純利益は39.4%増えて4,600万ユーロとなった。

上部へスクロール