独ダイムラー傘下の三菱ふそうは2日、電気小型トラック「eキャンター」をドイツ鉄道(DB)の物流子会社DBシェンカーに納入したと発表した。DBシェンカーはベルリンで試験投入している同車両を高く評価。新たに4車両を調達した。さらなる調達に向けて現在、協議を行っている。
DBシェンカーは今回引き渡しを受けた車両を独フランクフルト、シュツットガルト圏、および大パリ圏で配達に投入する。同社の欧州フリート管理責任者は、窒素酸化物(NOx)濃度を引き下げるためにディーゼル車の市内走行が禁止されても有害物質を排出しないeキャンターは問題なく走行できると指摘。同車両は大都市での配達に極めて適していると明言した。
三菱ふそうはDBシェンカーから、試験投入で得られる様々な情報のフィードバックを受け、eキャンターを改良していく。
eキャンターは現在、ロンドン、アムステルダム、リスボン、ニューヨーク、東京でも利用されており、総数は100台を超えた。走行距離は延べ30万キロを突破している。