みずほ証券―独法人が営業開始―

みずほフィナンシャルグループは1日、中核子会社みずほ証券がドイツ法人を立ち上げたと発表した。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を見据えた措置で、在英子会社みずほインターナショナルの傘下企業としてみずほセキュリティーズヨーロッパを設立。3月から営業を開始した。

EUには金融機関が域内に拠点を構えていれば全加盟国で事業を展開できる「パスポート」制度がある。銀行や証券会社の多くはこれを活用してロンドンの拠点からEU事業を展開してきたが、英国がEUから離脱するとそれができなくなる恐れが高いことから、ロンドンで行ってきた業務の部分移管に向けて準備を進めている。

みずほ証券はブレグジットを決めた国民投票翌年の2017年、独金融都市フランクフルトに新会社を設立する計画を明らかにした。ブレグジット後も欧州を含む全世界の顧客に持続的かつ安定的なサービスを提供できる体制を整備することが狙いで、18年12月には現地証券業に関する認可を独連邦金融監督庁(BaFin)から取得したことを明らかにしていた。

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