ドイツのビジネス特化型SNS大手XING(ハンブルク)は1日、IT人材の仲介サイトを運営する独スタートアップ企業ハニーポットを同日付で買収したと発表した。経済のデジタル化を背景にIT人材が不足していることから、将来性が高いと判断し傘下に収めることにした。買収金額は最低2,200万ユーロで、今後3年間の業績目標の達成度に応じて最大3,500万ユーロへと拡大する。同社にとってこれまでで最大の買収となった。
ハニーポットは2015年の設立で、IT人材およそ10万人が登録している。ドイツ国内の人材はそのうち30%。同サイトで人材を探す企業は1,500社に上る。ベルリンに本社、ハンブルクに事務所を置く。従業員数は50人。売上高は500万ユーロで、ほぼ同じ額の赤字を計上している。
XINGは今後、ハニーポットで大規模な投資を行い、事業を拡大していく。新たにフランクフルトを中心とするライン・マイン地区とミュンヘンに事務所を開設。オーストリアとスイスへの進出も計画している。従業員数は120人へと拡大する意向だ。
今回の買収はXINGにとって9件目。多くの企業を傘下に収めたことで、同社は純粋なSNSとは言えなくなったことから、下半期に社名を「ニュー・ワーク」へと改める。