ドイツ連邦統計局が8日発表した2月の輸出高(暫定値)は前年同月比3.9%増の1,088億ユーロへと拡大した。すべての仕向け先地域で増加。増加幅は欧州連合(EU)のユーロ非加盟国で4.8%、EU域外で4.1%、ユーロ加盟国で3.2%に上った。輸出高は営業日数・季節要因調整後の実質では前月比1.3%減となり、1年来の大幅下落となった。
輸出高は909億ユーロで、前年同月を5.1%上回った。EU加盟国からが7.5%増加。EUのユーロ非加盟国は同5.1%増、EU域外は3.0%増だった。輸入高は前月比では実質1.6%減少し、6カ月来の大きな下落となった。
貿易収支は179億ユーロの黒字となったものの、黒字幅は前年同月を2.2%下回った。経常黒字は16.4%減の163億ユーロと大幅に縮小している。第二次所得収支(居住者と非居住者との間の対価を伴わない資産の提供に係る収支)およびサービス収支の赤字拡大と、第一次所得収支(対外金融債権・債務から生じる利子・配当金などの収支状況を示す収支)の黒字減少が響いた。
1~2月の輸出高は2,177億ユーロで、前年同期を2.8%上回った。同輸入高は5.0%増の1,852億ユーロと大きく伸びており、貿易黒字は8.2%減の325億ユーロへと縮小。経常黒字は13.5%減の351億ユーロへと落ち込んだ。