フォルクスワーゲン―韓SKと電池合弁協議―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)グループ(ヴォルフスブルク)が電気自動車(EV)の投入拡大に向けて着々と準備を進めている。ロイター通信によると、同社は車載電池の合弁生産会社を設立する方向で韓国のSKイノベーションと協議中。提携先の中国EVメーカー、安徽江淮汽車(JAC)の株式取得に向けた交渉も行っているという。

VWは2028年までにEV約70種類を市場に投入する計画。これに必要な車載電池の確保に向けてすでに、SKを含む中韓4社を電池セルの戦略サプライヤーに選定している。

SKの電池事業統括責任者は10日公開されたロイター通信のインタビューで、車載電池合弁の設立交渉をVWと行っていることを明らかにした。合意には至っていないものの、実現すれば車載電池の生産分野でVW初の合弁となる。VWは同通信の問い合わせに「電動車攻勢を強化するとともに、それに必要なノウハウを培うために、ある電池メーカーに投資することを検討している」と回答した。

ロイターによると、VWはJACの少なからぬ規模の株式を主要株主から取得する方向で協議している。交渉は初期段階にある。VWはこれについては、中国での長期的な成功を確保するためにすべての関係者とともにあらゆるオプションを検討していると回答するにとどめ、肯定も否定もしなかった。

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