ドイツ取引所―投資管理ソリューション企業を買収―

フランクフルト証券取引所を運営するドイツ取引所は9日、投資管理ソリューション事業を展開する米アクシオマを投資会社ゼネラル・アトランティックと共同買収したうえで、自社のインデックス事業と統合すると発表した。アクシオマが持つ分析ツールを顧客企業が使い、オーダーメイドのインデックスを作成・テストできるようにする。買収金額は8億5,000万ドル。そのうち7億1,500万ドルをゼネラル・アトランティックが拠出する。

ドイツ取引所はアクシオマを買収したうえで、自社のインデックス事業(STOXXとDAX)とともに新設する企業へと統合する。新会社にはドイツ取引所が78%、ゼネラル・アトランティックが19%、アクシオマの経営陣が3%を出資する。

新会社は有限会社(GmbH)としてフランクフルトに本社を置く。社名は未定。社長にはアクシオマのセバスチャン・セリア最高経営責任者(CEO)が就任する。

アクシオマは1998年の設立。保険会社、資産運用会社、ヘッジファンド、年金基金など約400社の顧客にポートフォリオとリスクの分析を提供している。売上高は年23%のスピードで拡大しており、昨年は1億ユーロに達した。従業員数は約240人。

ドイツ取引所は数年前から同社と協業し、各種のインデックスを開発してきた。

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