ドイツ連邦統計局によると、国の育児休暇手当を取得した人は昨年およそ183万人に上り、前年を4%上回った。男性で7%増の43万3,000人、女性で3%増の140万人へと拡大した。
育休手当ては育児休暇を取った人に1年間、国が手取り収入の67%、最高で月1,800ユーロを支給する制度。夫婦(ないし非婚カップル)が2人とも育児休暇を取る場合には、支給期間が計14カ月に延長される。2015年7月1日以降に子供が生まれた夫婦では、月の受給額を減らす代わりに受給期間を最大36カ月まで延長することも可能となった。
この長期受給制度を利用した人の割合は女性で30%となり、前年の26%から4ポイント拡大。男性でも11%から13%へと上昇した。
長期受給を選んだ人の予定受給期間は女性で平均20.0カ月、男性で同8.9カ月に上った。受給期間を延長しない従来型受給では女性が11.7カ月、男性が3.0カ月だった。