製造業受注3カ月ぶりに増加、大型受注除くとマイナスに

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が7日発表した3月の製造業新規受注指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.6%増となり、3カ月ぶりに拡大した。大型受注が多かったことが大きく、その効果を除いたベースでは1.9%減少。経済省は「製造業の景気は今後も低迷する」との見方を示した。

地域別でみると、ユーロ圏(ドイツを除く)が8.6%増と大きく増加。ユーロ圏外も1.4%伸びた。両地域とも3カ月ぶりに拡大へと転じた。国内は4.2%減となり、3カ月連続で落ち込んだ。

部門別では消費財が6.4%増えて全体をけん引した。ユーロ圏外が16.6%増加。ユーロ圏と国内もそれぞれ2.4%、1.1%伸びた。

投資財は1.1%増加した。ユーロ圏が15.4%増えたことが大きく、ユーロ圏外は0.6%増、国内は6.5%減だった。

中間財は1.5%減となり、5カ月連続で落ち込んだ。国内が2.6%、ユーロ圏外が0.5%減少。ユーロ圏は横ばいだった。

製造業新規受注を特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、1~3月は前期の10~12月を実質4.1%割り込んだ。主力産業の自動車で5.3%減、機械で7.3%減と大きく落ち込んだ。地域別では国内が2.6%、ユーロ圏が2.1%、ユーロ圏外が7.2%縮小した。

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