EnBW―通信事業者を買収―

エネルギー大手の独EnBW(カールスルーエ)は7日、同国の電気通信サービス事業者プラスネットを独ITサービス会社QSCから完全買収することで合意したと発表した。エネルギー以外のインフラサービス事業を強化する戦略に基づく措置。買収金額は2億2,900万ユーロ。連邦カルテル庁の承認を経て買収手続きが第3四半期(7~9月)に完了するとみている。

プラスネットは通信サービスを全国的に展開する企業で、約2万5,000社の企業顧客を持つ。従業員数は400人。昨年は2億ユーロ強を売り上げた。

EnBWは電気通信サービス事業を地元バーデン・ヴュルテンベルク州を中心に展開している。今回の買収により事業を全国に拡大する。

同社は国の規制の対象となるインフラ分野で事業を拡大する方針を打ち出している。規制を受けないインフラ分野に比べて収益力は低いものの、安定した収入を得られ事業計画を立てやすいためだ。電気通信のほか、電動車向けインフラやエリア開発に照準を合わせている。

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