独シュツットガルト検察当局は7日、フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル車排ガス不正問題に絡んで、高級車子会社ポルシェに総額5億3,500万ユーロの過料支払いを命じたと発表した。ポルシェは命令受け入れを表明。裁判で争わない意向だ。VWグループは同過料を1-3月期(第1四半期)決算で引当金として計上した。
VWは長年に渡ってディーゼル車の排ガスをソフトウエアで違法に操作してきた。同ソフトはVW子会社のアウディが開発・製造したもので、ポルシェは不正に直接関与していないものの、アウディから調達した同ソフト搭載エンジンの違法性を見抜けなかったことから監督義務違反の過失で400万ユーロ、違法ソフト搭載車の販売で不当な利益を受けたことから5億3,100万ユーロの支払いを今回、命じられた。
ポルシェはディーゼル車の需要が将来的に大きく伸びることはないと判断したこともあり、ディーゼル車販売から撤退する意向を昨年9月に表明した。