六フッ化硫黄の調達量が大幅減少

温室効果が最も高い六フッ化硫黄(SF6)の使用量がドイツで大幅に減少しているもようだ。連邦統計局によると、同国内で活動する企業などが2018年に調達したSF6の総量は786トンとなり、2年前の16年に比べて31%減少した。全体の77%を占める電機産業・設備組立部門の調達量が37%減少したことが大きい。

SF6が100年のタイムスパンで地球温暖化にもたらす効果は二酸化炭素(CO2)の2万3,800倍に上る。少量であっても温暖化を強く促進することから、排出抑制対象ガスの1つに指定されている。ドイツで18年に調達されたSF6をCO2に換算すると1,791万トンに上る。

SF6の大半は閉鎖されたシステムのなかで使用されることから、大気中に漏れる量は少ない。連邦環境庁(UBA)によると、大気中に放出された量は420万CO2換算トンで、同国の温室効果ガス排出量(9億700万CO2換算トン)の0.5%弱にとどまった。

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