研究開発型製薬工業会(vfa)が6月25日発表した『バイオテック・レポート2019』によると、欧州連合(EU)で昨年認可されたバイオ医薬品の数は38件に上り、前年(23件)を65%上回った。特許薬(新薬)の増加幅が特に大きく前年の13件から24件へと85%拡大。バイオシミラー(後発薬)も10件から14件へと40%伸びた。
バイオ医薬品のドイツ市場売上高は昨年114億ユーロで、前年の102億ユーロから11.8%増加。医薬品市場に占める割合は26.0%から27.4%へと拡大した。
バイオ医薬品の独売上高を疾患分野別でみると、最も大きかったのは免疫疾患で36億6,700万ユーロ(前年比14%増)に上った。これにがんが28億9,000万ユーロ(同14%増)で続き、3位の代謝疾患は19億9,000万ユーロ(8%増)だった。4位の中枢神経疾患は7億7,200万ユーロで、トップ3に大きく水をあけられている。売上規模は小さいものの、循環器系疾患(7,500万ユーロ)は65%増、呼吸器疾患(1億6,900万ユーロ)も31%増と大きく伸びた。
レポートはvfaの委託を受けてボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が毎年、作成している。