ドイツ連邦統計局が12日発表した6月の卸売物価指数は前年同月比0.3%増となり、上げ幅は前月の1.6%から1.3ポイント縮小した。上昇率の低下は2カ月連続。物価に占める比重が大きい石油製品が前月の5.2%増から2.1%減へとマイナスに転じたことが響いた。
スクラップ・リサイクル材料(10.0%減)とコンピューター・周辺機器・ソフトウエア(5.2%減)も上昇率を押し下げた。
上げ幅が特に大きかったのは家畜・ペットで、13.6%に上った。穀物・葉たばこ・種子・飼料(6.8%増)、食肉・肉製品(5.0%増)も大きく伸びた。
卸売物価は前月比では0.5%減となり、5カ月ぶりに落ち込んだ。