神戸製鋼は11日、欧州拠点の統括会社コベルコ・ヨーロッパ(KEU)を独南部のミュンヘンに設立したと発表した。欧州地域におけるコーポレートガバナンスやコンプライアンスをはじめとした経営管理を強化するとともに、グループ内の連携などを促進する狙い。2012年に設立した機械事業部門の拠点コベルコ・マシナリー・ヨーロッパ(KME)を母体として新会社を設立した。KEUは欧州からのアクセスが良い中東地域のグループ拠点も統括する。
神戸製鋼は1960年代から欧州への事業進出を進めてきた。近年はスウェーデンのクインタス・テクノロジーズを買収するなど欧州事業を強化しており、現在は5カ国で計10拠点を展開。ドイツはそのうち4カ所を占める。
神戸製鋼はKEUの設立により、事業を展開する主要な地域を、各統括会社がカバーする体制を整えた。