高級乗用車大手の独BMWは24日、米スパータンバーグ工場で新しい電池生産ラインの稼働を開始すると発表した。同工場で今後生産するプラグインハイブリッド車(PHV)向けに次世代の電池を製造する。これにより同工場の電池生産能力は倍増するとしている。
スパータンバーグ工場では2015年から電池を生産している。過去4年間の累積生産数は4万5,000個を超えた。
これらの電池は同工場で生産するSUVのPHVモデル「X5
xDrive40e」に搭載されてきた。今後は同モデルの新型車「X5
xDrive45e」の生産を8月、ひと回り小型の「X3
xDrive30e」の生産を12月に開始することから、新生産ラインを開設した。
BMWの電池工場はスパータンバーグのほか、独ディンゴルフィング、中国の瀋陽(華晨汽車との合弁)にある。このほか、独自動車部品大手のドラクスルマイヤーにタイでの生産を委託し、現地生産のPHVに搭載している。本社所在地ミュンヘンには電池の研究施設とパイロット工場がある。