独産業設備大手のアイゼンマン(ベプリンゲン)は29日、シュツットガルト区裁判所に会社更生手続きの適用を申請したと発表した。複数の大型プロジェクトで問題が発生したことから2018年に巨額赤字を計上しており、これが経営破綻につながったもようだ。大衆紙『ビルト』は業界情報として、採算の合わない価格で受注を獲得したことと、自動車産業からの需要減が背景にあると報じている。
同社はスイス人事業家オイゲン・アイゼンマン氏が1951年にドイツで設立した企業。自動車用塗装設備や環境機械で定評がある。従業員数は3,000人。非公開企業であるため、決算は発表していないが、メディア報道によると、2017年の売上高は7億2,300万ユーロで、前年の8億6,200万ユーロから16%減少した。
経営再建に向けた組織再編を3月に開始した。会社更生手続きを通して再編を加速するとしている。主力の塗装設備事業で戦略パートナーを模索する意向で、すでに関心を示す企業があるという。