独銀最大手のドイツ銀行(フランクフルト)が24日発表した2019年第2四半期(4~6月)期決算の税引き後損益は31億5,000万ユーロの赤字となり、前年同期の黒字(4億100万ユーロ)から大幅に悪化した。今月上旬に打ち出した大規模な組織再編計画に伴う費用34億ユーロを計上したことが響いた格好。同費用を除いたベースでは2億3,100ユーロの黒字だった。
同行は業績の足かせとなっている投資銀行部門の縮小などを通してコストを大幅に削減し、安定的に利益を稼げる体制を構築する計画。これに伴い2022年までに総額74億ユーロのコストを計上する見通しで、19年12月期は赤字転落を予想している。19年12月期と20年12月期は配当を見送る意向だ。